3年間の育休、その間に3人を出産し、さらに資格まで取得した女性の話
最近、SNSで話題になっていたのが、3年8か月の育休を取得し、その期間中に3人の子どもを出産しながら、複数の資格を取得した女性の話です。
この話に対しては、「すごい」「育児をしながら自己成長までしていて素晴らしい」という肯定的な意見がある一方で、「育休を休暇のように使っているのではないか」「職場に負担をかけているのではないか」といった批判も出ていました。
今回は、この話について、私自身が思ったことを書いてみたいと思います。
育児をしながら、自分自身のスキルアップをすることは悪いことなのか
私は、今回の女性の行動に非常に賛成です。
もちろん、3人の子どもを育てながら資格を複数取得するというのは、簡単なことではありません。
育児だけでも大変です。
子どもの食事、着替え、寝かしつけ、夜泣き、病院、家事……。
子どもが小さければ小さいほど、自分の思い通りに時間を使うことなんてできません。
その中で、自分の将来のために勉強をして、資格を取得している。
これはむしろ、育児をしながら自分自身の人生についても考えている姿だと思います。
「育児をしているんだから、それ以外のことをしてはいけない」
そんなことはないと思うんです。
むしろ、育児をしながらでも、自分の能力を高めたい、社会に戻ったときに役立つスキルを身につけたいと思うことは、素晴らしいことだと思います。
「育休を休暇のように使っている」という意見には違和感がある
今回、私が少し違和感を持ったのが、
「育休を休暇のように使っている」
という批判です。
そもそも、育休を取得している人が、24時間365日ずっと育児だけをしているわけではありません。
これは、実際に子育てをしている人なら分かると思います。
子どもが寝ている時間もあります。
子どもが遊んでいる時間もあります。
家事が一段落する時間もあります。
当然、自分の好きなものを食べたり、スマホを見たり、テレビを見たり、休憩したりする時間もあるでしょう。
それは、育児をしている人にとって必要な「自由な時間」です。
だったら、その時間をどう使うかは、本人の自由でいいんじゃないでしょうか。
「仕事の8時間」と「育児の時間」を同じように考えてみる
会社員が1日8時間働いているとします。
もちろん、仕事は大変です。
でも、その人の24時間すべてが仕事ではありません。
仕事が終われば、自分の時間があります。
食事をしたり、趣味をしたり、勉強をしたり、家族と過ごしたりする。
それと同じように、育児をしている人にも、育児以外の時間があっていいと思います。
「育休なんだから、育児だけをしていろ」
という考え方には、少し無理があるのではないでしょうか。
むしろ、その空いた時間に資格を取ったり、勉強したり、将来のキャリアについて考えたりすることは、本人にとっても社会にとってもプラスになる可能性があります。
「職場に負担をかける」という問題は、個人ではなく仕組みの問題
もちろん、育休を長期間取得すれば、職場に負担が生じることはあると思います。
そこは綺麗事では済ませられません。
同僚が仕事を引き受けることになったり、人員不足が起きたりすることもあるでしょう。
でも、それを理由に、
「だから育休を長く取る人が悪い」
となってしまうのは、少し違うと思います。
むしろ、企業や社会が考えるべきなのは、
「どうすれば育休を取る人が出ても、仕事が回る仕組みを作れるのか」
ということではないでしょうか。
人員配置を見直す。
業務を効率化する。
不要な仕事を減らす。
そして、今なら生成AIなどを活用して業務そのものを軽減するという方法もあります。
一人が休んだら職場が回らなくなる仕組みそのものを、少しずつ変えていく必要があると思います。
「育児」と「自分の人生」は両立していい
私は、この女性の話を見て、
「育児をしながら、自分の人生もちゃんと前に進めているんだな」
と感じました。
子どもを大切にすることと、自分自身の成長を大切にすることは、決して矛盾しません。
むしろ、親が自分の人生を楽しみながら成長していく姿を、子どもに見せることだって一つの教育だと思います。
育児中だから資格を取ってはいけない。
育休中だから勉強してはいけない。
育児以外のことをしていたら「育休を休暇として使っている」。
そんなふうに考える必要はないと思います。
最後に
今回の女性について、私は素直に「すごいな」と思います。
3人の子どもを出産し、育児をしながら、さらに資格を複数取得した。
もちろん、その背景には本人にしか分からない苦労もあったと思います。
だからこそ、私はこういう人がもっと増えてもいいと思っています。
育児をする。
そして、自分自身も成長する。
社会に戻る準備をする。
新しいことに挑戦する。
それは決して「育児をサボっている」ことではありません。
育児をしながら、自分の人生も大切にしている。
私は、そんな生き方がもっと普通になっていいと思います。
そして、そういう人を批判するのではなく、
「どうすれば育児をしながらでも挑戦できる社会を作れるのか」
を考えるほうが、ずっと建設的なんじゃないかなと思います。